「サイラス、どうしたの? もっと、一緒に頑張ろう。」
彼女は結果を見て俺へのご褒美のように微笑んだ。
「ミリア、本当に君を愛してしまったみたいなんだ。本当の彼氏と彼女になってくれる?」
気がつけば俺は、まるで首位を譲ったのだから恋人になれとでも言いたいように彼女に告白した。
「いいわよ」
まさかの返事を聞いて驚いたが、彼女は俺の告白に心動かされたようにも見えなかった。
学期末が終わり、ミリアと成績表を見せ合うと彼女はまさかの全てAを獲得していた。
こんなことは不可能だ。
おそらく、人望が厚く優秀なレナード・アーデンだって1つくらいは落としてそうだ。
「アカデミーになにか貢献してたっけ?」
俺は思わず彼女に聞いてしまった。
「私にもどうしてAがついたのかわからないわ。美術も、私、絵が下手できっとひどい評価になるとおもったの。悩んでいた時、先生が絵の描き方をおしえてくれたから多少ましになったけれど⋯⋯」
俺は彼女とほとんど一緒にいたが、四六時中一緒にいるわけではない。
でも、俺の見ていないところで美術の教師は彼女に接触していたということだ。



