「なら、分かってるんだ?」


???


「…わかん、ない……」


小さく息をつくと腰に回った手が空き教室に促した。


?わからない……ほんとにわからない…!


どうしよ、このままじゃ、本気で天馬くんがお怒りに……!!


そのままソファーに座ると手を引かれて天馬くんが後ろから抱きしめてきた。


???


その手がひんやりとお腹の中に……。


って…!


「ね、ねぇ…て、天馬くん…!なんで、っ……」


「ん?どうかした?」


面白がるようにそういう天馬くん。


っ、ん……。


慌てて口を押える。


なんだか変な感じ……くすぐったい……。


もしかして……これが天馬くんの罰…!?


むり、むりむりむり。こんなのドキドキしすぎて脈拍数増加死しちゃうって……!


(作者・あの……毎度毎度、申し訳ないんだけどネーミングセンス……むぐっ!『うるさいわね、あんた!じゃまだからちょっと黙ってなさい!!』←沙羅ちゃんにガムテープを貼られて喋れなくなった……)


「どうした?」


笑うようにそう聞く天馬くん。


お腹の中の手はどんどん上に……って!!


「…っ天馬くん!他の罰じゃダメ?」


そういって天馬くんをみると言葉を詰まらせた。


「…キスして」


き、ききききす!?


キス…えっと、キスとは…何だっけ…。


唇と唇をくっつける……む、むりっ!だけど……それ以外方法はない…っ!!


――ちゅっ


可愛らしいリップ音が静かな教室に響く。


やけにその音が変な感じがして。


思わず顔を背けそうとすると顎に天馬くんの手が重なった。


「……もう終わりなんだ?」


終わりって…これでも、ものすごく勇気出して…っ


んっ……。


唇は呆気なく奪われてしまった。


天馬くんのキスは長くて深くて濃い。


天馬くんを怒らせた代償は大きい……。


そうしてしている間にどんどん意識が遠のくような……。


遠のく私の瞳に一瞬意地悪な笑みが移ったのはきっと。


――気のせいだと信じたい。


そう、天馬くんは今日も私に愛されたいらしい。


                                    END

~あとがき~


皆様こんにちは…!
改めましてきらら桃姫です…!

ここまで読んでくださりありがとうございます…!この上なくうれしいです…!
この作品がほんの少し誰かにドキドキと胸キュンを届けられたら幸いです…!

こちらの俺様天馬くんは私のSSとしては三作目となります!
他SS二作品も完結した物語のリンクにありますのでぜひお立ち寄りください…!


最近本当にSSの更新にドハマり中です…!いろんな男子がたくさん書けるのって楽しいなぁ、と改めて思います…!
これからもどんどんあげていきますので、ぜひチェックして頂けるとものすごくうれしいです…!

では、ここまで読んでくださりありがとうございました…!

                  アドベントカレンダーを開けたくてうずうずしているきららの部屋より
                                          
                                         きらら桃姫

                               20251129完結