照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 洗濯するために持って帰ろうと思っていたのに、すっかり忘れてた。

「ごめん。そのうち取りに行くから置いておいて」
『そのうちって、仕事で使うんじゃねぇの?』
「とりあえず予備があるから……」

 そんなやりとりをしていると、海斗くんが口を開いた。

「忘れ物なら、俺が寄って預かってくるよ」
「え。そんな、悪いよ」

 その会話が聞こえたのか、電話の向こうの涼成が『なに。まだ海斗といんの?』と意外そうに聞いてくる。

「うん。送ってもらったお礼に、お茶でも出そうと思って……」

 結局お茶は出せてないけど。

 私の答えを聞いた涼成は『ふーん』とおもしろがるようにつぶやく。にやにやしているのが伝わってきて、思わず顔をしかめた。

「ふーんってなによ」
『別に?』

 涼成と話をしていると、海斗くんが立ち上がる。

「俺が預かっておけば、真帆ちゃんが交番の前を通ったときに渡せるから、帰るついでに受け取ってくるよ」
「でも……」