照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 私はたくましい腕に抱き留められるような格好で、海斗くんの胸の上に倒れ込んでいた。

 筋肉質の体は、がっしりとして温かかった。心地よい体温に包み込まれ、体格の差を実感する。

 もうあの小さかった海斗くんじゃない。立派な男の人なんだ……。

 服越しに伝わる筋肉の感触に、心臓が大きく跳ねた。

 海斗くんは私が床にぶつからないように、下敷きになってくれたようだ。

「ごめ……っ。海斗くん、頭打たなかった!?」

 慌てて身を乗り出し彼の後頭部に触れようとすると、海斗くんは「いや、大丈夫だから」と私から顔をそらす。

「でも、後頭部は危ないから、ちゃんと確認しないと!」

 かまわず後頭部に触れようとする。

 そんな私の下で、海斗くんが焦ったように身を硬くした。

 その反応を不思議に思い、動きを止め海斗くんを見下ろす。

 そして自分がどんな体勢を取っているのか自覚し、一気に頬が熱くなった。

 私は床に手をつき、仰向けに倒れた海斗くんを押し倒すように覆いかぶさっていた。