照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 涼成にもそう言われ、断わり切れずにうなずく。

 家族に見送られながら実家を出て、夜の道をふたりで歩く。

 横を見ると、私の視線の高さが海斗くんの胸のあたりだった。

 たくましい二の腕や厚みのある胸板、そして見上げるほどの位置にある精悍な横顔を眺め、あらためて海斗くんが大人になったことを実感する。

 まじまじと見ていると、視線に気付いた海斗くんがこちらを見下ろした。

「どうかした?」と問われ口を開く。

「警察の制服姿じゃない海斗くんって、新鮮だなと思って」
「そうかな」
「うん。私服はいつもそういう感じなの?」

 白いシャツに黒いスラックスという服装の海斗くんに、そんな質問をする。

「通勤するときは私服なんだけど、警察職員としての品位と清潔感のある服装でって規定があるんだ」

 なるほど。だから綺麗めの格好なんだ。

 手足の長い長身に、逆三角形の鍛えられた体つき。シンプルな服装が、彼の男らしさを引き立たせていた。