照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 軽いショックを受ける私に、海斗くんは「ちが……っ」と首を横に振り、大きく息を吐き出した。

「怖いわけじゃなくて、その。……真帆ちゃんに嫌われたくないって思うと、どういう態度を取ったらいいのかわからなくなって」

 その答えを聞いて拍子抜けする。

「私が海斗くんを嫌うわけないじゃない」

 迷わずそう言うと、海斗くんが弾かれたように顔を上げた。

「嫌うわけないって……」

 海斗くんはごくりと喉を上下させ、私のことをまっすぐに見つめる。

「だって、私にとって海斗くんは弟も同然だよ。なにがあっても嫌ったりしないから、安心して」

 胸を張る私を見て、海斗くんのたくましい肩が落ちた。

「あー、そういう……」

 海斗くんが小さな声でつぶやいたとき、陽太くんが「かいとくん」とその肩を叩いた。

「おんなの子とはなすときはね、やさしく〝かわいいね〟っていってあげると、よろこぶんだよ」

 無邪気なアドバイスに「ぶっ」と涼成が吹き出し、美雪ちゃんが「こら、陽太」と笑いながらたしなめる。