照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

「じゃあ、イベントの片づけが終わったら行こうかな」

 私が答えると、涼成は「ついでにお前も来いよ」と海斗くんを見る。

「俺?」
「あぁ。久しぶりにうちで一緒に飯食おうぜ」
「いや、でもっ」

 海斗くんは涼成の誘いに戸惑ったように声を詰まらせた。

「なんで? うちに来たくない理由でもあんの?」
「そ、そういうわけじゃないけど……」
「じゃあ決定。待ってるからな」

 涼成は一方的に言い、イベント会場へ戻っていく。

 途方に暮れた顔をする海斗くんに「強引な弟でごめんね」と謝ると、彼は黙ったまま首を横に振った。






 イベントの片づけを終え、実家に向かう。

 母も弟家族もすでにリビングに集まっていて、とても賑やかだった。

「真帆、お疲れ様。ビール冷えてるけど、飲む?」
「ありがとう。でもお茶にしようかな」


 母とそんな会話をしていると、玄関のチャイムが鳴った。

「お、海斗が来たかな」