照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

「今日はよろしくお願いします。農協の方にご迷惑をおかけしないように気を付けますので」

 視線をそらしながら硬い口調で言うと、真帆ちゃんがきょとんとした顔になる。

 そして息を吐き出してから、背筋を伸ばしにこりと笑った。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

 彼女からそう言われ、ちゃんと大人の対応ができたと胸をなでおろす。

 今日は『真帆ちゃん』なんて馴れ馴れしい呼び方をして、彼女に不快な思いをさせないようにしないと。



 なによりこのイベントを成功させ、子どもたちに楽しんでもらえるように、警察官として与えられた役割をしっかり全うするんだ。そう自分に言い聞かせた。