照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 巡査部長の言葉に、真帆ちゃんがくすくすと笑う。

「おまわりさんは頼もしいけど、ちょっと威圧感がありますもんね」
「そうなんですよ。特にあそこにいる大崎なんて、背が高いうえに無口だから」

 話題の矛先を自分に向けられ、びくんと肩が跳ねた。真帆ちゃんがこちらに視線を向ける。そして俺を見た彼女の目が丸くなった。

 制帽を被り背中を向けていたから、俺だと気付いていなかったんだろう。

 無視するわけにもいかず、ゆっくりと振り向き彼女と視線を合わせる。

 仕事中の真帆ちゃんは、とても大人っぽくて綺麗だった。ごく一般的な事務服なのに、腰の細さや肩の華奢さに目が行って、心拍数がどんどん上がる。

 やばい。こんなに動揺していたら、『真帆ちゃん事務服似合うね』とか『すごく綺麗になったね』とか、ものすごく余計なことを言ってしまいそうな気がする。

「あ、海斗くん。この前は――」

 なにか言いかけた真帆ちゃんの言葉を遮るように口を開いた。