照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

「ええと、わざわざ過去形に言い直したってことは、今は好きじゃないってこと……でいい?」

 確認するように問いかけると、彼の動揺がさらに大きくなるのがわかった。

「か、過去形じゃなくてっ、今も、そのっ」

 海斗くんは言いかけて、いったん動きを止める。
 胸を上下させ大きく深呼吸をしてから、覚悟を決めたように私を見た。

「お、俺は小学生の頃からずっと、真帆ちゃんが……好き……です」

 海斗くんは普段から無口で、感情をあまり表に出さない。しかも職業は警察官で、どんなことにも動じない、無愛想だけど頼もしいおまわりさんだ。

 そんな彼が、私に好きと言うだけでこんなに真っ赤になるなんて……。

 彼の純情すぎる一面に、ギャップで心臓がきゅんと音をたて、そんな自分に驚く。

 いや、きゅんってなんだ。
 ちょっと、待て。いったん落ち着け。

 私は二十八歳の彼よりも、六歳も年上だ。