照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 表情を強張らせる私に、彼はさらににこにこと笑顔になった。

「先日は洗濯機置き場のサイズがわからなくて、どれを買うか決められなかったですよね。よかったら、僕が自宅に行って測ってあげましょうか?」

 予想外の申し出に、慌てて首を横に振る。

「いえ、そんな。大丈夫ですから」
「遠慮しないでくださいよ。僕、人助けするのが好きなんです。女性のひとり暮らしだと、さみしいしいろいろ困ることもあるでしょう?」

 その言葉に下心が含まれているような気がして、不快感がわき上がった。

 三十代半ばでひとり暮らしをしている独身女性なんて、簡単に口説けると思われているんだろうか。

「ひとりでもさみしいなんて思っていないので」

 私ははっきりと断わったのに、彼は笑顔のままだった。

「そうやって、意地を張らなくてもいいですよ。強がったところで、女の人は男に頼らないとなにもできないって、ちゃんとわかってますから。立ち話も落ち着かないし、とりあえず家まで行きましょう?」