照れ屋な大崎くんは私のことが好きすぎる。

 同じようなサイズでもメーカーによって少しずつ仕様がちがい、結局決めきれなかったので、『洗濯機置き場のサイズがわからないので、今日はやめておきます』と断わって帰ってきたのだ。

 まぁ、今のところコインランドリーでなんとかなってるし、焦って買う必要もない。

 そんな言い訳をしながら、「面倒なことはついつい先延ばしにしちゃうんだよなぁ……」とつぶやく。

 こんなんだから、涼成にずぼらでいい加減だと言われてしまうんだろう。

 そう思いながら歩いていると、四角い小さな建物が見えてきた。

 ガラス張りの入り口の上には警察の印である金色の紋章が取りつけられ、『北丘警察署中町交番』と書いてある。建物の前には白と黒に塗り分けられたパトカー。

 そして今日も長身のおまわりさんが立ち、市民の安全を見守っていた。

「あ、海斗くんだ」とつぶやく。

 その堂々とした姿を遠目に眺めていると、通りの少し先から女性の悲鳴が聞こえてきた。