「お祝いしたいんだけど。業務時間外に、食事でもどうですか?」
「今度は、お身内がいらっしゃらない店でお願いします」
ふっと聡が柔らかい笑みを浮かべる。
「中目黒に味も雰囲気もいいイタリアンがあるから、そこでどうかな。俺、誰に似たのか美味しいものには目がないんですよ」
きっと彼の母親に似たのだろう。人の心の声まで聴き取れるようにと、切なる願いをこめて名をつけた人に。
そしてその願いは叶っている。
いかがですか? と聡が問う目を向けてくる。
「喜んで」
迷わず答える。
これは流されての言葉じゃない。明日美が望んでいることだ。
あなたともっと話がしたい。
そして、storyを編んでゆきたい———
【完】
「今度は、お身内がいらっしゃらない店でお願いします」
ふっと聡が柔らかい笑みを浮かべる。
「中目黒に味も雰囲気もいいイタリアンがあるから、そこでどうかな。俺、誰に似たのか美味しいものには目がないんですよ」
きっと彼の母親に似たのだろう。人の心の声まで聴き取れるようにと、切なる願いをこめて名をつけた人に。
そしてその願いは叶っている。
いかがですか? と聡が問う目を向けてくる。
「喜んで」
迷わず答える。
これは流されての言葉じゃない。明日美が望んでいることだ。
あなたともっと話がしたい。
そして、storyを編んでゆきたい———
【完】


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)