「おめでとう、橘ちゃん、映えある第一回大賞だよ。最多得票」
美和子が声をひそめて言う。
「へ?」と実に間抜けな声が出た。
「来週には発表するから。でもいきなりだとびっくりしちゃうでしょう」
「いやそんな…なんでわたしが?」
狐につままれたような心地で美和子の手元の紙に視線を走らせる。
「橘ちゃん、頑張ってるんだねえ。ごめん、わたしも初めて知ったよ。この賞企画した甲斐があるっていうか」
まず、陽太さんと梢さんの名前があった。
『いつも私たちのために、親身になって尽力してくれます。橘さんがいるおかげで、会社に失望せずにいられます』
そして成岡さんの名前も。
『自分のためでなく他の人のために一生懸命な姿に、感銘を受けました。まさにこの賞にふさわしいと思い投票します』
講習をお願いしたシニアの名もあった。
『一度だけですが、障害者雇用の方たちと橘さんに拙い講習をいたしました。視覚や聴覚に障害がある方への講習は、初めての経験でした。貴重な機会に感謝。わたしにとっても充実した時間でした』
美和子が声をひそめて言う。
「へ?」と実に間抜けな声が出た。
「来週には発表するから。でもいきなりだとびっくりしちゃうでしょう」
「いやそんな…なんでわたしが?」
狐につままれたような心地で美和子の手元の紙に視線を走らせる。
「橘ちゃん、頑張ってるんだねえ。ごめん、わたしも初めて知ったよ。この賞企画した甲斐があるっていうか」
まず、陽太さんと梢さんの名前があった。
『いつも私たちのために、親身になって尽力してくれます。橘さんがいるおかげで、会社に失望せずにいられます』
そして成岡さんの名前も。
『自分のためでなく他の人のために一生懸命な姿に、感銘を受けました。まさにこの賞にふさわしいと思い投票します』
講習をお願いしたシニアの名もあった。
『一度だけですが、障害者雇用の方たちと橘さんに拙い講習をいたしました。視覚や聴覚に障害がある方への講習は、初めての経験でした。貴重な機会に感謝。わたしにとっても充実した時間でした』


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)