聡ではないけれど、カッコつけてそんな対応をしたのち。
明日美はその後数日、少しばかり後悔していた。そわそわしていたのに、聡からはなんのアクションもないからだ。
そういえば彼の連絡先も知らなかった。
社員なのだから、会社用のメールやチャットツールで連絡を取ることはできるけど。
私的に使うのは憚られる。
連絡がないことで、逆に彼の存在を意識してしまう。
憎からず思っているのだから、あのとき素直に会話を続けていればよかったのか。
せっかく聡が作ろうとしたきっかけを、逃してしまったのだとしたら———
恋愛経験が乏しい悲しさで、どうするのが正しかったのか分からない。
そして聡からの連絡はなく、社内で顔を合わせることもないまま、また何日か過ぎていった。
一方で、D &Iの活動は小さな一歩を踏み出していた。
手始めに、庶務部の月末の経費集計の業務を切り出して、陽太さんと梢さんに担当してもらうことにした。
陽太さんが数字を集計して、梢さんが目視で最終チェックを行うチーム制だ。
明日美はその後数日、少しばかり後悔していた。そわそわしていたのに、聡からはなんのアクションもないからだ。
そういえば彼の連絡先も知らなかった。
社員なのだから、会社用のメールやチャットツールで連絡を取ることはできるけど。
私的に使うのは憚られる。
連絡がないことで、逆に彼の存在を意識してしまう。
憎からず思っているのだから、あのとき素直に会話を続けていればよかったのか。
せっかく聡が作ろうとしたきっかけを、逃してしまったのだとしたら———
恋愛経験が乏しい悲しさで、どうするのが正しかったのか分からない。
そして聡からの連絡はなく、社内で顔を合わせることもないまま、また何日か過ぎていった。
一方で、D &Iの活動は小さな一歩を踏み出していた。
手始めに、庶務部の月末の経費集計の業務を切り出して、陽太さんと梢さんに担当してもらうことにした。
陽太さんが数字を集計して、梢さんが目視で最終チェックを行うチーム制だ。


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)