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ある日の午後。
ふらりという感じで、二階堂聡がふたたび明日美のデスクに来訪した。前回と違って小脇にノートパソコンを抱えている。
なんだろう、また食事に誘ってくれるとか…淡い期待を押し隠しながら、彼を見上げる。
「橘さん」
いつもながらのポーカーフェイスだ。
「片山さんと北岸さんにお話したいことがあるんですが」
彼がなんでまた。
「わたしも同席したほうがいいでしょうか?」
「そうですね、お願いします」
都合よく四人定員の打ち合わせ室に空きがあったので、予約を入れた。
「片山さんに自分のパソコンを持ってきてくれるように、伝えてもらえますか」
ますますわけが分からない。
陽太さんと梢さんとて同じことだ。
狐につままれたような心持ちで、とりあえず全員自分のパソコンを持って打ち合わせ室に向かった。
陽太さんはこういう場合、片手にパソコンを抱え、もう片方の手を梢さんの腕にかけてガイドしてもらいながら移動することになる。
ある日の午後。
ふらりという感じで、二階堂聡がふたたび明日美のデスクに来訪した。前回と違って小脇にノートパソコンを抱えている。
なんだろう、また食事に誘ってくれるとか…淡い期待を押し隠しながら、彼を見上げる。
「橘さん」
いつもながらのポーカーフェイスだ。
「片山さんと北岸さんにお話したいことがあるんですが」
彼がなんでまた。
「わたしも同席したほうがいいでしょうか?」
「そうですね、お願いします」
都合よく四人定員の打ち合わせ室に空きがあったので、予約を入れた。
「片山さんに自分のパソコンを持ってきてくれるように、伝えてもらえますか」
ますますわけが分からない。
陽太さんと梢さんとて同じことだ。
狐につままれたような心持ちで、とりあえず全員自分のパソコンを持って打ち合わせ室に向かった。
陽太さんはこういう場合、片手にパソコンを抱え、もう片方の手を梢さんの腕にかけてガイドしてもらいながら移動することになる。


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)