ふた皿のカレーと二種類の付け合わせ。手とスプーンで食べながら。
二人でよく喋った。
料理のことから、しぜんと話はD &I推進チームのことへ移る。まったく推進できていない実情を、前回よりは俯瞰で話すことができた。
陽太さんは、視覚障害というハンデを乗り越えて、パソコンの音声読み上げソフトを駆使して日商PC検定を取得している。
だけれど会社は彼のスキルに見合うパソコン業務をほとんど提供できていない。
立ちはだかる大きな壁は、会社の基幹システムのデータを収納するレポーティングツールである「∮」が読み上げソフトに対応していないことだった。
読み上げソフトが使えないと、せっかくのスキルがありながら陽太さんは翼をもがれてしまうのだ。
聴覚障害はあるが晴眼者(視覚に障害のない人)である梢さんは、もう少し幅広い業務に対応できるだろうと思うのだが。
梢さんはかつてパニック障害を患っていたという。
聾学校時代に、通学電車で痴漢に狙われた経験が引き金だ。
声をあげにくい聾学校の女子生徒を標的にする卑劣漢は残念ながら少なくないという。
梢さんは乗り物に乗れなくなり、外出にまで困難をきたし、いわゆる引きこもりのようになっていた時期もあった。
二人でよく喋った。
料理のことから、しぜんと話はD &I推進チームのことへ移る。まったく推進できていない実情を、前回よりは俯瞰で話すことができた。
陽太さんは、視覚障害というハンデを乗り越えて、パソコンの音声読み上げソフトを駆使して日商PC検定を取得している。
だけれど会社は彼のスキルに見合うパソコン業務をほとんど提供できていない。
立ちはだかる大きな壁は、会社の基幹システムのデータを収納するレポーティングツールである「∮」が読み上げソフトに対応していないことだった。
読み上げソフトが使えないと、せっかくのスキルがありながら陽太さんは翼をもがれてしまうのだ。
聴覚障害はあるが晴眼者(視覚に障害のない人)である梢さんは、もう少し幅広い業務に対応できるだろうと思うのだが。
梢さんはかつてパニック障害を患っていたという。
聾学校時代に、通学電車で痴漢に狙われた経験が引き金だ。
声をあげにくい聾学校の女子生徒を標的にする卑劣漢は残念ながら少なくないという。
梢さんは乗り物に乗れなくなり、外出にまで困難をきたし、いわゆる引きこもりのようになっていた時期もあった。


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)