「いつ提出するか、もう決めたの?」
「来週末、つっくんがまたこっちに来るからその時に。なんか運気がいい日らしくて、タイミングも合うしその日にしよっかーって」
「司、今日もう仙台に戻るのか?」
「いや、明日も休みとってる。さすがに全部結子に任せっきりは申し訳ないし、向こうの片付けはあらかた済んでるから」
ツジは今、仙台のアパートに一人暮らしをしている。
高校1年生の終わり頃から付き合っていた結子とツジは、同じ大学に進学し、2年生になる頃には近くにアパートを借りて同棲を始めた。
小さな衝突は当然ありつつも2人の関係は至って順調で、そのまま何の問題もなく、いずれ結婚するんだろうと思っていた。
だから、大手スポーツメーカーに内定をもらったツジの配属先が宮城県で、都内で事務職として働くことが決まっていた結子と遠距離恋愛になると聞いた時は、わたしも有斗も言葉を失ったっけ。
物理的な距離は色んな葛藤や変化をもたらしたようだけれど、2人は一度も離れることなく、先日ツジに春からの東京勤務が言い渡されたことで、3年に及んだ遠距離恋愛にピリオドが打たれることとなったのだった。
「成績もそれなりに挙げてたし、恐らく異動になるだろうとは言われてたけど、実際内示があるまではすげードキドキだった。
東京に戻る前提で仙台配属先受け入れたし、指輪だってそれを見越して買ってたし」
「司にしては、珍しくLIME荒れてたもんな。これで内示なかったらどうしようって」
「その節はお騒がせしました」
「来週末、つっくんがまたこっちに来るからその時に。なんか運気がいい日らしくて、タイミングも合うしその日にしよっかーって」
「司、今日もう仙台に戻るのか?」
「いや、明日も休みとってる。さすがに全部結子に任せっきりは申し訳ないし、向こうの片付けはあらかた済んでるから」
ツジは今、仙台のアパートに一人暮らしをしている。
高校1年生の終わり頃から付き合っていた結子とツジは、同じ大学に進学し、2年生になる頃には近くにアパートを借りて同棲を始めた。
小さな衝突は当然ありつつも2人の関係は至って順調で、そのまま何の問題もなく、いずれ結婚するんだろうと思っていた。
だから、大手スポーツメーカーに内定をもらったツジの配属先が宮城県で、都内で事務職として働くことが決まっていた結子と遠距離恋愛になると聞いた時は、わたしも有斗も言葉を失ったっけ。
物理的な距離は色んな葛藤や変化をもたらしたようだけれど、2人は一度も離れることなく、先日ツジに春からの東京勤務が言い渡されたことで、3年に及んだ遠距離恋愛にピリオドが打たれることとなったのだった。
「成績もそれなりに挙げてたし、恐らく異動になるだろうとは言われてたけど、実際内示があるまではすげードキドキだった。
東京に戻る前提で仙台配属先受け入れたし、指輪だってそれを見越して買ってたし」
「司にしては、珍しくLIME荒れてたもんな。これで内示なかったらどうしようって」
「その節はお騒がせしました」



