続・幼なじみの不器用な愛し方

これからも変わらず一緒にいるんだって、漠然と思ってた。


「疲れちゃったの。有斗の隣にいることに」


嘘だよ。


「有斗といると、息が詰まりそうになるんだよね。一緒に近くのコンビニに行くことすら満足に出来ないんだよ? 一般人にはしんどいよ」


そんなこと、思ったことないよ。


「プロポーズは嬉しかったよ。でも、思ったの。有斗と結婚したら、窮屈な生活が一生続くのかって。そう思ったら、一気に全部が嫌になっちゃった」


ペラペラと、よく回る口だ。

心にもないことを、よくもまぁこんなにスラスラ言えるものだ。

でも、わたしは役者さんにはなれないね。

……だって、有斗の目、見られないんだもん。


「美月」

「そろそろ、近藤さん来る頃じゃない? 早く準備しなよ」

「美月!」


強い口調で名前を呼ばれて、並べ立てようとしていた言葉を飲み込んだ。

空調は適温のはずなのに、嫌な汗がじわりと滲む。


「あからさまに目逸らして言ったって、説得力ねーよ。急に何なんだよ、意味わかんねーよ」