続・幼なじみの不器用な愛し方

負の感情もわたしの一部だと、真っ向から受け止めてくれるところがすごく好き。

色褪せないで、どんどん増していく想いを、もう愛と呼んでも神さまは怒らないよね。


「余裕がなくて、その余裕のなさを有斗に全部ぶつけてしまったこと……本当に反省してる。ごめんなさい」


言えた。喉の奥が熱いけど、ちゃんと、素直に、謝れた。

この勢いで言うんだ。有斗に伝えるんだ。

新しく芽生えた命のこと。

わたしのお腹に、わたし達の赤ちゃんがいるんだって──。


「それでね──」


清水の舞台から飛び降りる覚悟で口を開いたのと同時に、強い力で繋がれていた手をぐいっと引かれた。

瞬間、大きな温もりにすっぽりと、だけど力強く包まれる。


「──結婚しよう、美月」


……え……?

耳元で響いた言葉に、わたしは息をするのも忘れて目を見開いた。

今、なんて……?


「この前の電話の後、思ったんだ。あの時、新しい指輪を買おうなんて言ったけど、ただの指輪だったらずっと現状維持のままだって」


駆け足になっている鼓動を全身に感じる。

それがわたしのものなのか有斗のものなのか、もはやわたしにはわからない。