続・幼なじみの不器用な愛し方

重なった手は、ぎゅっと繋いだまま。


「でもさ、俺にとってはやっぱり美月が一番なんだよ。指輪がなくなったことに美月が責を感じてるなら、その瞬間から指輪なんてどうでもよくなるんだ」

「……っ」

「あの時の俺は、ただ、美月に泣き止んでほしかった。ほんとに、それだけだったんだ。

なのに……上手く伝えられなくて傷つけた。どう伝えるか悩んで、俺から連絡すら出来なかった。本当にごめん」


ぽろぽろと流れる涙が邪魔をするから、返事の代わりに何度もなんども首を振った。


わかってた。

指輪を失くして泣くわたしに、気にしないようにと明るく言ってくれていたこと。

けして、あの指輪に宿る想いや思い出を、邪険にしたわけではないということ。

有斗はいつだって、わたしのことを考えてくれている。


「有斗のこと……信じていないわけじゃなかったの。報道のことは、誤解だってちゃんとわかってた。有斗が説明してくれたことが全てだって、ちゃんと納得してた」

「うん」

「だけど、自分の中で感情がぐちゃぐちゃになって……自分じゃコントロールがきかなくて、有斗を責めた。有斗を責める材料に、あの報道を持ち込んだの。我ながら、最低だと思う」


涙の隙間でようやく紡ぐ言葉を、有斗は肯定も否定もせずに聞いてくれた。