続・幼なじみの不器用な愛し方

「彼氏さんにはもう言ったの?」

「……ううん。指輪のことで喧嘩みたいになってて、連絡、とってない」

「あぁ……。色々とタイムリーだねぇ……」


そうだよ。色々とタイミングが重なりすぎだよ。

有斗と意見がぶつかった記憶はまだ新しい。宮水が何気なく同調してくれただけで、涙腺が緩みそうになる。

本当に、情緒がジェットコースターみたいだ。


「言うの、怖くて。結婚ですらもう少し先って、わたし自身が思ってたから」

「それは、どうしてなの?」


いつもは大雑把なのに、問い掛けてくる声はとっても繊細で、優しくて、温かかった。

こうやって会う場所として、お店じゃなくて公園を指定したのも、わたしの体調を気遣ってくれてのことだってちゃんとわかってる。


「彼ね、今、本当に仕事が楽しそうなの。大変そうな姿もよく見るけど、それ以上に生き生きしてるの。だから……今は、結婚とかしてる場合じゃないなって」


結婚しなくたって傍にはいられる。

結子達が羨ましくないわけじゃないけど、わたし達はわたし達のペースで歩んでいく。

そう、思ってたのに。


「彼氏さんも、結婚はまだだって言ってるの?」

「……ううん。彼はきっと、すぐにでもって言うと思う」