続・幼なじみの不器用な愛し方

青天の霹靂のような出来事に感情は少しも追いついていないけれど、さっき聞いた心拍音が、その事実を現実としてわたしに突きつける。

実家に住んでいて、お父さんとお母さん……場合によっては有斗の両親にも知られる可能性がある以上、いつまでも先延ばしにすることは出来ない。


何も考えずに産むという覚悟は持てない。

でも、あの心臓の音を聞いて、堕ろすなんて残酷な選択を出来る気もしない。

あまりに突然で、自分がどうしたいかすらわからないよ……。




幸い、翌日は休診日で仕事は休みだった。

朝からベッドで横になっていると、スマホが短く震えた。


[近くに来てるんだけど、出て来れたりしない?]


宮水からの連絡だった。




宮水から指定されたのは、駅から程近い公園だった。

簡単な服に着替えて向かった公園には、既に宮水の姿があった。


「よっ。ごめんね急に押しかけて」


ベンチに腰掛けて軽く手を上げた宮水の隣に腰を下ろす。

平日の昼間ということもあってか、公園内に人気はなかった。


久しぶりに来たな、ここ。昔、よく有斗や近所の友達と来てたな……。