続・幼なじみの不器用な愛し方

竦む足を何とか奮い立たせ、駅前の商業施設に立ち寄った。1階にあるドラッグストアで目当ての物を購入し、トイレへ向かう。

買ったばかりの箱を開ける指先は震えていた。


説明書を読みながら手順通りにキットを使い、祈る思いで時間を置く。


「……うそ」


結果は、時間経過を確認しなくてもすぐにわかった。

白とピンク色の、慣れないスティック状の検査キット。

その真ん中付近にある2つの窓。


そのうちの1つ、[判定]と書かれた四角い窓の中に、はっきりと赤紫色のラインが浮かび上がっていた。