午前の診療を終え、給湯室でお弁当を温めていた時。
先輩の声が響き、わたしは慌てて声のした休憩室に顔を出した。
「ショックって……何がですか……!?」
「うおっ、アキちゃん。びっくりした」
「すみません。何があったんですか」
パンを頬張る先輩は、片手にスマホを持っていた。
スマホから得られる情報。それだけで、嫌な予感が増幅する。
今朝返した当たり障りのない返信に、既読はまだついていない。
「これ〜。ついさっき出たニュースみたい」
勢い余るわたしに、手元のスマホの画面が向けられる。
読むまでもなく、その文字は目に飛び込んできた。
[神崎有斗&梵ほのか 朝ドラコンビが熱愛か]
あまりのインパクトに、頭を誰かに殴られたんじゃないかと思った。
近くにいた同僚も、何事かと近寄ってきてはスマホの画面に視線を落とす。
「えー、この2人が? 朝ドラでも夫婦役してましたよね、確か」
「そうだったね。美男美女でお似合いだと思うけど……先輩、ショックなんですか?」
「だって、同世代じゃトップを争う売れっ子同士じゃん。それなのにノースキャンダルで、すごいなーと思ってたから」
先輩の声が響き、わたしは慌てて声のした休憩室に顔を出した。
「ショックって……何がですか……!?」
「うおっ、アキちゃん。びっくりした」
「すみません。何があったんですか」
パンを頬張る先輩は、片手にスマホを持っていた。
スマホから得られる情報。それだけで、嫌な予感が増幅する。
今朝返した当たり障りのない返信に、既読はまだついていない。
「これ〜。ついさっき出たニュースみたい」
勢い余るわたしに、手元のスマホの画面が向けられる。
読むまでもなく、その文字は目に飛び込んできた。
[神崎有斗&梵ほのか 朝ドラコンビが熱愛か]
あまりのインパクトに、頭を誰かに殴られたんじゃないかと思った。
近くにいた同僚も、何事かと近寄ってきてはスマホの画面に視線を落とす。
「えー、この2人が? 朝ドラでも夫婦役してましたよね、確か」
「そうだったね。美男美女でお似合いだと思うけど……先輩、ショックなんですか?」
「だって、同世代じゃトップを争う売れっ子同士じゃん。それなのにノースキャンダルで、すごいなーと思ってたから」



