「臭います? 俺」
「うーん、いつもとそんなに変わらない気もするけど。花粉で鼻詰まってんのかも」
「アキちゃんが臭いと感じるってことは、患者さんも思うかもだからねー?」
からかい口調の先輩に詰め寄られ、大橋先生が苦笑いを浮かべる。
鼻について思わず言っちゃったけど、失言だったな……。
内心で反省していると、大橋先生がこちらを向いて笑った。
「休憩中は消臭スプレーするの忘れないようにしてんだけど。ごめんね、アキちゃん」
「いえ、こちらこそ! わたしも花粉で鼻がバカになってるのかも。不快な思いさせてすみません」
「不快な思いなんかしてないよ〜」
先輩の進行でお花見が始まる。
各々、缶をプシュッと開けて乾杯。
「あれ? アキ、ジュースなの?」
宮水に水を向けられたのは、わたしが手にしているのが乳酸菌飲料だったからだ。
ここに来る道中、自動販売機で買ってきた。
「今日、なんか胃の調子悪くてさ。今飲んだら悪酔いしそうな感じするから、ジュースで我慢」
「うーん、いつもとそんなに変わらない気もするけど。花粉で鼻詰まってんのかも」
「アキちゃんが臭いと感じるってことは、患者さんも思うかもだからねー?」
からかい口調の先輩に詰め寄られ、大橋先生が苦笑いを浮かべる。
鼻について思わず言っちゃったけど、失言だったな……。
内心で反省していると、大橋先生がこちらを向いて笑った。
「休憩中は消臭スプレーするの忘れないようにしてんだけど。ごめんね、アキちゃん」
「いえ、こちらこそ! わたしも花粉で鼻がバカになってるのかも。不快な思いさせてすみません」
「不快な思いなんかしてないよ〜」
先輩の進行でお花見が始まる。
各々、缶をプシュッと開けて乾杯。
「あれ? アキ、ジュースなの?」
宮水に水を向けられたのは、わたしが手にしているのが乳酸菌飲料だったからだ。
ここに来る道中、自動販売機で買ってきた。
「今日、なんか胃の調子悪くてさ。今飲んだら悪酔いしそうな感じするから、ジュースで我慢」



