ようやく開花したかと思えば、桜はすぐに満開を迎えた。
「アキちゃーん! こっちこっち〜!」
ライトがぼんやりと灯る薄暗い公園で、少し離れたところから名前を呼ばれた。
ぶんぶんとこちらに向かって手を振る影があり、駆け足でそこへ向かう。
「お疲れ〜! 締めありがとね」
「お疲れ様です。場所取りありがとうございます」
ライトの光に淡く浮かび上がる満開の桜の木の下で、広げたレジャーシートに座ってわたしを労ってくれたのは、職場の先輩2人だ。
シートの上には他に、近くのスーパーで買ったであろうお惣菜やおつまみ、缶ビールや酎ハイが並んでいる。
「あっれ、大橋先生とミヤちゃんは?」
「宮水がコンビニに寄りたいって言うんで、先生と一緒に行ってます。一服挟みそうな気配したので、先に来ました」
「あはは。正解かもね〜」
先輩達が開けてくれたスペースに腰を下ろす。
火曜日の夜。水曜日は休診日で仕事も休みだし、今日から新年度だしということで、急遽職場のメンバーで夜桜を肴に花見をすることになった。
「アキちゃーん! こっちこっち〜!」
ライトがぼんやりと灯る薄暗い公園で、少し離れたところから名前を呼ばれた。
ぶんぶんとこちらに向かって手を振る影があり、駆け足でそこへ向かう。
「お疲れ〜! 締めありがとね」
「お疲れ様です。場所取りありがとうございます」
ライトの光に淡く浮かび上がる満開の桜の木の下で、広げたレジャーシートに座ってわたしを労ってくれたのは、職場の先輩2人だ。
シートの上には他に、近くのスーパーで買ったであろうお惣菜やおつまみ、缶ビールや酎ハイが並んでいる。
「あっれ、大橋先生とミヤちゃんは?」
「宮水がコンビニに寄りたいって言うんで、先生と一緒に行ってます。一服挟みそうな気配したので、先に来ました」
「あはは。正解かもね〜」
先輩達が開けてくれたスペースに腰を下ろす。
火曜日の夜。水曜日は休診日で仕事も休みだし、今日から新年度だしということで、急遽職場のメンバーで夜桜を肴に花見をすることになった。



