続・幼なじみの不器用な愛し方

[この間休憩室を大掃除した時、束ねたコードの隙間に入っていたのを見つけました。

今のアキにとって必要なものかどうかわからないけど]


休憩室──見つけました。

並んだワードを紐解けば、思い当たることが1つだけある。


不在と喪失。

その痛みを、わたしに教えたもの。


うそ。そんなわけない。でも。


震える手で布袋を取り出し、結ばれたリボンを解く。

ひっくり返し、中から転がり落ちてきたそれは、


「……っ」


永遠に失ったと思っていた、たくさんの時間をわたしと過ごしてきた、小さなダイヤが埋め込まれたシルバーの指輪だった。

高校生の有斗がくれた、未来を誓った証。


「なん、で……っ」


瞼の奥が熱くなる。

頭を振っても、次々に思い出が蘇ってくるのを止められない。


有斗。

生まれる前から傍にいた。

真っ直ぐにわたしを想い、わたしにたくさんの幸せをくれた人。


「なんで、今出てくるかなぁ……っ」


数ヶ月ぶりに手元に戻ってきた指輪を、胸の前に抱いて頬を濡らす。


毎日つけていたことで霞んでいたはずのリングは、綺麗に磨き上げられて輝きを放っていた。

見つかった指輪を、宮水が綺麗にしてくれたことが窺い知れる。