続・幼なじみの不器用な愛し方

職場は変わりないですか?と話を振ると、2人は懐かしい面々の最近の話を次から次へとしてくれた。

お盆前はとりわけ忙しく、院長先生の字が大暴れして読めなくなるだとか、ボーナスは相変わらず雀の涙だとか、そういうとりとめのない話を、モンブランが届いてからもずっとしていた。


歳が近く、仕事終わりにみんなでご飯に行って遅くまで飲んだり、学会に行って眉間に皺を寄せたりしていたあの日々が、鮮明に脳裏に蘇る。


楽しかったなぁ……。

もう戻らないあの日々の思い出を、わたしは心の中でぎゅっと抱き締めた。




カフェを出る頃には16時を過ぎていた。

夕飯を食べるにはまだ早く、せっかくだからとタワーに上ることになった。

眼下には歴史的建造物と、景観を損なわないよう配慮されたビル群。その向こうには山並みが見え、まだまだ高い太陽に煌々と照らされていた。


景色を眺めながら夕食の相談をし、いい頃合いでお店に向かった。

おばんざいが食べられる居酒屋さんは賑わっていて、2人のお酒も進んだ。


「美味しいね。急遽京都まで来て、お酒も飲めて、贅沢だ」


小鉢に入ったきんぴらごぼうを突きながら、大橋先生が言う。