続・幼なじみの不器用な愛し方

通された席に座り、注文はQRコードからという説明を受ける。

自分のスマホを取り出して読み込もうとした時、思い出したように大橋先生が声を上げた。


「そうだ、注文終わったら、アキちゃんの新しい連絡先教えてよ」

「あ、そっか。スマホ変えたから大橋先生の連絡先消えちゃったんだ」

「そうだよ〜。ミヤちゃんから勝手に聞くわけにもいかないしさぁ」

「すみません……」


ここは抹茶モンブランが有名なカフェで、全員同じものを頼んだ。

オーダーを送信してから、大橋先生と改めて連絡先を交換する。


「それで、どうなの? こっちでの暮らしは」


わたしとのトークに有名マンガのスタンプを送りつつ、大橋先生が訊ねてきたので、グラスに入ったレモン水で喉を潤してから口を開いた。


「楽しくやってますよ。見つけたお気に入りのパン屋さんでパンを買って、土手に座ってぼーっとしながら食べたりとか」

「あはは、楽しそう」

「あとは、今住んでる家の1階がコワーキングスペースになってて、そこのお手伝いしたりとか」

「手伝い?」

「はい。アパートの大家さんがいつも店番してたんですけど、本業は別にあるので、暇な時にお手伝いしてます」