続・幼なじみの不器用な愛し方

20週を過ぎたあたりから胎動を感じるようになった。

初めはお腹の中でガスが動いてるのかな?という感覚から始まり、最近は動きが大きくなって、ぐにぐにと中から蹴られることも増えた。

初めて胎動を感じた時は涙が出たし、これまで以上にまめちゃんのことを愛おしく思うようになった。


川は今日も穏やかで、熱気を帯びていても空気は美味しい。

まめちゃんが生まれて今の家が手狭になったとしても、この川の近くで暮らそう。

そして、まめちゃんと2人で土手を散歩するんだ。




「えー、これ大丈夫なん?」


散歩を切り上げ、家の方へと向かうバスに乗った。

平日の昼間のバスは比較的空いていて、席も空いていた。

優先座席はお年寄りで埋まっていたので後ろの2人がけの席に座ると、一つ後ろの席に座っていた大学生らしき2人組の女の子が驚いたように声を上げた。


「大丈夫って、何が?」

「ほら、見てこれ。さっき追加キャスト発表されてん」

「追加キャスト? ……あぁ、あんたが前に言ってたやつか。神崎有斗が出るっていう」

「そー! めっちゃ楽しみにしてんねんけど、追加キャストに梵ほのかおんねん!」