君のとなりで、恋をする

(……翠、なんか違う)


直接口にすることはないけれど、どこかぎこちない。

数日間、そんな空気が続いていた。

練習中も、視線が合えばすぐ逸らしてしまう。

ボトルを渡す手が少し震えて、「ありがとう」と言われても笑って誤魔化すだけ。

まるで透明な壁ができたみたいに、同じ空間にいても、心だけが遠く離れていく気がした。