結局一睡も出来ずに次の日

「すずめ?どうした?」

今日もまた駅で出会ったれむちゃんが本気で心配する程度には酷い顔をしていた



正直1人で抱えるのは本当に辛くてれむちゃんにならと昨日の出来事を話すことにした

「あー、なるほど、それは…嬉しいようななんというか…」

話を聞いて困惑してるれむちゃん

確かに先輩とハグ出来たのは嬉しかったし、可愛い顔を見れたのは本当に嬉しかった

でもそれ以上に抱いてはいけない感情を抱いてしまった

「しおん先輩って私にとって推しなんだよ…れむちゃんは推しと付き合いたいとかって」

思ったことある?そう聞こうとして

「え?そんなのいつも思ってるよ?」

めっちゃ食い気味に答えられた

「でも、私の場合は2次元だし、推しには私より相応しい相手が作中にいたりするからあれなんだけどさ…」

そう言って楽しそうなれむちゃん

この人は私よりもだいぶオタクだったのを忘れてた

「それに私別に彼氏出来たことも流れで1回とかしかないしすぐ別れたし、恋愛経験はあんまり無いから説得力無いかもだけどさ?」

それでも直ぐに切りかえて

まるで自分の事のように真剣に

「好きなら好きって言わなきゃもったいなくない?」

私の悩みに答えてくれた