〇校門前・朝
うみ、イヤホンで英語のリスニングをしながら校舎へ。
後ろから「うみ」。
振り向くと糸花(※うみの小学校からの親友。ショートヘア・毒舌家)。
うみ「糸花」
糸花「おはよー」「誕生日おめでと」
うみ、イヤホン外しげっそり顔。
うみ「ああ…忘れてた…」
うみ(それどころじゃなかったよ…)
糸花はうみの顔に不思議そうな表情。
糸花「それはそうと」
「あんたのろくでもない父親、事業に成功でもした?」※怪訝な顔で
うみ「は?」※間抜けな顔
「成功どころか大変なことになってるんですけど…」
糸花「じゃあさっきの高級車はなに?」
うみ(見てたのね…)
〇教室・自席(※糸花とうみは前後)
うみ、手元に参考書を広げつつ、かくかくしかじか今朝の出来事(※家具ゼロ→夜逃げ→椿プロポーズ→送迎)を詳細に話す。
糸花「えええ!?」
大声で椅子から立ち上がる糸花。
うみ、問題集解きながら苦笑い。
糸花「うみの妄想?」
うみ「なわけないでしょ」
糸花「だよね、あんたは王子様待つより過去問解きたいタイプだもん」
糸花、眉根寄せて額に手。
糸花「にしても嘘っぽいけど…それで高級車での送迎だったってことね…」
「えっ、ていうかその御曹司何者? うみのストーカー? キモくない?」
うみ(ストーカー…)(なるほど、その可能性があるのか…)
うみ「悪い人ではなさそうだったけど…」
糸花「イケメンだからそう思うだけじゃない? マシログループの御曹司ってのもどこまで本当だか。ちょっと調べてみるか」
糸花、スマホで『麻城 椿』を検索。
糸花「出た」
記事画面:椿の素敵な笑顔の写真と、『高校生からの入社』『一年で売り上げを10倍に』『異例のスピード出世』の文字。
糸花「これ?」
うみ「これ…」
糸花「すごいイケメン。しかもやり手」
まじまじと椿の顔を見る糸花。
スマホを置いて、頭の後ろで手を組む。
糸花「まあストーカーでもなんでも、身元ははっきりしてるわけね」
糸花「崖っぷちのうみさん」※手をマイクのようにしてうみに向ける
うみ「はい…」
糸花「目つぶってイケメン御曹司と結婚して玉の輿って手もあるんじゃない?」
他人事の糸花にうみはぴきっとした笑顔+汗だらだら。
うみ(なんてこと言うんだ!)
糸花「利用するだけして離婚しちゃえばいいんだよ」
うみ「他人事だと思って!」
糸花、真剣な顔に切り替える。
糸花「だってさ」「あんたがどんなことよりも優先してきた大学進学の夢はどうなるの?」
返事に詰まるうみ。
糸花「学校辞めてバイトして生活していくつもり? 夢は潰えるね」
うみ「大学は…行くよ。それがお母さんとした唯一の約束だもん…」
糸花「どうやって?」
うみ「それは…」
何も答えられないうみ。
脳内に『結婚』の二文字が浮かぶ。
〇下駄箱・昼
うみのげっそりとしたアップ。
うみ「って忘れてた…。今日って終業式だけじゃん…」
糸花「ああ、よくそんな状況で学校に来るなと思ったら授業受けるためだったのか」
うみ「でも明日から夏休み! 勉強し放題!」※キラキラ笑顔
糸花「それより先に解決することがあるでしょうに…」※呆れた様子、若干引きながら
うみ「はい…」※ずーん
〇校舎外
糸花「もし結婚しないんだったら、いつでもあたしの家に住んでもいいからね」
うみ「ありがと~…」
糸花「まあ結婚が一番面白いと思うけど」
うみ「糸花…」 ※トホホ顔
校門の外には黒塗り高級車+椿の姿。
椿は車にもたれてタブレットを見ている。
女子生徒数人がキャアキャアと遠巻きに椿を眺める。
糸花「ほら、王子様来たよ」
椿、うみに気づきニコニコと手を振る。
うみ、ため息。
うみ(ストーカーかもしれない人かあ…)
そろっと近づき頭を下げるうみ。
うみ「今朝はどうも…」
椿「うみちゃん、学校おつかれさま」
うみ「はは…」
椿「とりあえず乗って。家まで送るから」
言いながらドア開ける椿。
うみがちらっと糸花を振り返ると、糸花は両手ガッツポーズ+ウインク。
うみ(はは…)
椿に視線を戻す。
うみ「取って食ったりしません?」
椿「しないよお~」
うみ「じゃあ乗ります。早く帰って受験勉強したいので…」
車に乗り込むうみ。
着席後すぐカバンから日本史一問一答集を取り出す。
椿「ねえ、帰り道くらい俺と話さない?」
うみ、無視してページをめくる。
でも椿も負けじと。
椿「大学、行くんでしょ? どうやって行くつもりなの?」
うみ、ピタッと止まる。
椿「そうやって参考書ばかり見てるけど、現実逃避してるだけじゃない?」
椿、手で一問一答集押さえる。
うみ「…離してください」
椿「教えてよ。どうやって大学行くのか」
うみ「…借金したり、体売ったり。色々あるじゃないですか」
うみの答えに椿が一問一答集サッと取り上げる。
椿が真剣な表情。
椿「そんなの俺が許さない」「大事なうみちゃんに、そんなことさせない」
うみ、思わず椿の瞳に吸い込まれる。
うみ「…大事って。椿さんはあたしの何を知ってるんですか?」※動揺しながら
椿がスーツの内ポケットから写真を数枚取り出す。
うみ、息を飲む。
写真:若いうみの母親+小学生の椿(※図書館で笑顔)。
うみ(なんで椿さんが…お母さんの写真を持ってるの?)
うみ「これ…」
椿「麻子さん。俺が大好きだった人」「俺は、麻子さんに救われたんだ…」※切なそうな顔で
〇[回想]図書館
小学生椿、俯きながら図書館入口に立つ。
椿ナレ(俺、小学生の頃、どうしても学校に行けなくて。通っていた図書館で麻子さんと知り合ったんだ――)
補助スタッフの麻子、小学生椿に優しく手を差し伸べ。
麻子「学校なんて行かなくていい。ここで一緒に勉強しよう」
椿が一生懸命するつまらない話にも麻子は優しい顔で目を輝かせて聞く。
[一瞬コマを現在に戻す]
椿「俺のつまらない話もいつも楽しそうに聞いてくれて、俺は麻子さんに会えるのが嬉しくてしょうがなかった」
写真を切なそうな目でそっと撫でる。
[回想]
麻子、小学1年生頃のうみの写真を嬉しそうに椿に見せる。
麻子「うちのうみちゃん。かわいいでしょ?」
椿(麻子さんに一番に愛されてるなんて…ずるい…)
激しい嫉妬に駆られる椿。
〇[回想]病院
病室。少し年を取った麻子がベッドで弱々しい姿で横になる。
高校生の椿、制服姿でお見舞いの花束を持って麻子の病室に入る。
麻子「いらっしゃい」※優しい笑顔で
麻子のベッドの脇に立つ椿。
麻子「あたしが死んだあとのうみの将来が心配でね…。どうしようもない人と再婚しちゃったから」※困ったように笑う
椿「麻子さん…」
[一瞬コマを現在に戻す]
椿「その日、初めてうみちゃんに会った」
うみ「えっ」
驚いて椿の顔を見るうみ。
椿、ほほ笑む。
椿「病室で一瞬すれ違ったんだ。俺はずっと妬んでいた女の子はどんな子だろうって興味があった」
[回想]
麻子「あ、うみだ」
病室の外に中学生のうみの姿。
椿「じゃあ俺帰るね」
椿、病室の外に向かって歩き出す。
椿(この人が…うみ…)(麻子さんとそっくり) 小文字で(ジェラ…)
うみとすれ違い、軽く会釈。
椿が顔を上げると、驚いた表情。
そこには、椿に向けるうみの太陽のような笑顔があった。
椿(太陽の…笑顔…)
[一瞬コマを現在に戻す]
うみ(思い出した…)
[回想]
椿と麻子が楽しそうに喋る様子をうみが病室の外から見ている。
うみ(お母さんが楽しそうに喋ってる)※嬉しそう
うみ視点で椿とすれ違い。背景にうみナレ(※現在のうみ)→
うみ(病気のお母さんをこんなに楽しそうにしてくれるこの人はどんな人だろうと思ってた――)
〇[回想終わり]車内
椿「お母さんが大変なときでも、そんな風に笑顔を注いでくれたうみちゃんに、そのときから俺は心を奪われたんだよ」
椿の言葉にうみの頬が紅潮する。
椿がうみの手をぎゅっと握ってうみをまっすぐ見る。
椿「うみちゃん。俺と結婚してください」
うみ「…」※頬を紅潮させながら
椿「うみちゃんがピンチって知ったとき、恩のある麻子さんに報いようと俺は駆けつけた。うみちゃんを養って、戸籍に入れて法的にも守ろうって思った」
うみ、脇に置かれた一問一答集をちら見する。
うみが幼い頃の麻子の回想『何があっても学を付けて将来の幅を広げなさい』
糸花の回想『利用するだけして離婚しちゃえばいいんだよ』
うみ(大学は、4年間)(それだけ、たったそれだけだ)
うみ、ぐっと唾を飲み込み、椿の瞳を見つめる。
うみ(もう、これしかない)
口を開くうみ。
うみ「その求婚、受けてみます」
うみ、イヤホンで英語のリスニングをしながら校舎へ。
後ろから「うみ」。
振り向くと糸花(※うみの小学校からの親友。ショートヘア・毒舌家)。
うみ「糸花」
糸花「おはよー」「誕生日おめでと」
うみ、イヤホン外しげっそり顔。
うみ「ああ…忘れてた…」
うみ(それどころじゃなかったよ…)
糸花はうみの顔に不思議そうな表情。
糸花「それはそうと」
「あんたのろくでもない父親、事業に成功でもした?」※怪訝な顔で
うみ「は?」※間抜けな顔
「成功どころか大変なことになってるんですけど…」
糸花「じゃあさっきの高級車はなに?」
うみ(見てたのね…)
〇教室・自席(※糸花とうみは前後)
うみ、手元に参考書を広げつつ、かくかくしかじか今朝の出来事(※家具ゼロ→夜逃げ→椿プロポーズ→送迎)を詳細に話す。
糸花「えええ!?」
大声で椅子から立ち上がる糸花。
うみ、問題集解きながら苦笑い。
糸花「うみの妄想?」
うみ「なわけないでしょ」
糸花「だよね、あんたは王子様待つより過去問解きたいタイプだもん」
糸花、眉根寄せて額に手。
糸花「にしても嘘っぽいけど…それで高級車での送迎だったってことね…」
「えっ、ていうかその御曹司何者? うみのストーカー? キモくない?」
うみ(ストーカー…)(なるほど、その可能性があるのか…)
うみ「悪い人ではなさそうだったけど…」
糸花「イケメンだからそう思うだけじゃない? マシログループの御曹司ってのもどこまで本当だか。ちょっと調べてみるか」
糸花、スマホで『麻城 椿』を検索。
糸花「出た」
記事画面:椿の素敵な笑顔の写真と、『高校生からの入社』『一年で売り上げを10倍に』『異例のスピード出世』の文字。
糸花「これ?」
うみ「これ…」
糸花「すごいイケメン。しかもやり手」
まじまじと椿の顔を見る糸花。
スマホを置いて、頭の後ろで手を組む。
糸花「まあストーカーでもなんでも、身元ははっきりしてるわけね」
糸花「崖っぷちのうみさん」※手をマイクのようにしてうみに向ける
うみ「はい…」
糸花「目つぶってイケメン御曹司と結婚して玉の輿って手もあるんじゃない?」
他人事の糸花にうみはぴきっとした笑顔+汗だらだら。
うみ(なんてこと言うんだ!)
糸花「利用するだけして離婚しちゃえばいいんだよ」
うみ「他人事だと思って!」
糸花、真剣な顔に切り替える。
糸花「だってさ」「あんたがどんなことよりも優先してきた大学進学の夢はどうなるの?」
返事に詰まるうみ。
糸花「学校辞めてバイトして生活していくつもり? 夢は潰えるね」
うみ「大学は…行くよ。それがお母さんとした唯一の約束だもん…」
糸花「どうやって?」
うみ「それは…」
何も答えられないうみ。
脳内に『結婚』の二文字が浮かぶ。
〇下駄箱・昼
うみのげっそりとしたアップ。
うみ「って忘れてた…。今日って終業式だけじゃん…」
糸花「ああ、よくそんな状況で学校に来るなと思ったら授業受けるためだったのか」
うみ「でも明日から夏休み! 勉強し放題!」※キラキラ笑顔
糸花「それより先に解決することがあるでしょうに…」※呆れた様子、若干引きながら
うみ「はい…」※ずーん
〇校舎外
糸花「もし結婚しないんだったら、いつでもあたしの家に住んでもいいからね」
うみ「ありがと~…」
糸花「まあ結婚が一番面白いと思うけど」
うみ「糸花…」 ※トホホ顔
校門の外には黒塗り高級車+椿の姿。
椿は車にもたれてタブレットを見ている。
女子生徒数人がキャアキャアと遠巻きに椿を眺める。
糸花「ほら、王子様来たよ」
椿、うみに気づきニコニコと手を振る。
うみ、ため息。
うみ(ストーカーかもしれない人かあ…)
そろっと近づき頭を下げるうみ。
うみ「今朝はどうも…」
椿「うみちゃん、学校おつかれさま」
うみ「はは…」
椿「とりあえず乗って。家まで送るから」
言いながらドア開ける椿。
うみがちらっと糸花を振り返ると、糸花は両手ガッツポーズ+ウインク。
うみ(はは…)
椿に視線を戻す。
うみ「取って食ったりしません?」
椿「しないよお~」
うみ「じゃあ乗ります。早く帰って受験勉強したいので…」
車に乗り込むうみ。
着席後すぐカバンから日本史一問一答集を取り出す。
椿「ねえ、帰り道くらい俺と話さない?」
うみ、無視してページをめくる。
でも椿も負けじと。
椿「大学、行くんでしょ? どうやって行くつもりなの?」
うみ、ピタッと止まる。
椿「そうやって参考書ばかり見てるけど、現実逃避してるだけじゃない?」
椿、手で一問一答集押さえる。
うみ「…離してください」
椿「教えてよ。どうやって大学行くのか」
うみ「…借金したり、体売ったり。色々あるじゃないですか」
うみの答えに椿が一問一答集サッと取り上げる。
椿が真剣な表情。
椿「そんなの俺が許さない」「大事なうみちゃんに、そんなことさせない」
うみ、思わず椿の瞳に吸い込まれる。
うみ「…大事って。椿さんはあたしの何を知ってるんですか?」※動揺しながら
椿がスーツの内ポケットから写真を数枚取り出す。
うみ、息を飲む。
写真:若いうみの母親+小学生の椿(※図書館で笑顔)。
うみ(なんで椿さんが…お母さんの写真を持ってるの?)
うみ「これ…」
椿「麻子さん。俺が大好きだった人」「俺は、麻子さんに救われたんだ…」※切なそうな顔で
〇[回想]図書館
小学生椿、俯きながら図書館入口に立つ。
椿ナレ(俺、小学生の頃、どうしても学校に行けなくて。通っていた図書館で麻子さんと知り合ったんだ――)
補助スタッフの麻子、小学生椿に優しく手を差し伸べ。
麻子「学校なんて行かなくていい。ここで一緒に勉強しよう」
椿が一生懸命するつまらない話にも麻子は優しい顔で目を輝かせて聞く。
[一瞬コマを現在に戻す]
椿「俺のつまらない話もいつも楽しそうに聞いてくれて、俺は麻子さんに会えるのが嬉しくてしょうがなかった」
写真を切なそうな目でそっと撫でる。
[回想]
麻子、小学1年生頃のうみの写真を嬉しそうに椿に見せる。
麻子「うちのうみちゃん。かわいいでしょ?」
椿(麻子さんに一番に愛されてるなんて…ずるい…)
激しい嫉妬に駆られる椿。
〇[回想]病院
病室。少し年を取った麻子がベッドで弱々しい姿で横になる。
高校生の椿、制服姿でお見舞いの花束を持って麻子の病室に入る。
麻子「いらっしゃい」※優しい笑顔で
麻子のベッドの脇に立つ椿。
麻子「あたしが死んだあとのうみの将来が心配でね…。どうしようもない人と再婚しちゃったから」※困ったように笑う
椿「麻子さん…」
[一瞬コマを現在に戻す]
椿「その日、初めてうみちゃんに会った」
うみ「えっ」
驚いて椿の顔を見るうみ。
椿、ほほ笑む。
椿「病室で一瞬すれ違ったんだ。俺はずっと妬んでいた女の子はどんな子だろうって興味があった」
[回想]
麻子「あ、うみだ」
病室の外に中学生のうみの姿。
椿「じゃあ俺帰るね」
椿、病室の外に向かって歩き出す。
椿(この人が…うみ…)(麻子さんとそっくり) 小文字で(ジェラ…)
うみとすれ違い、軽く会釈。
椿が顔を上げると、驚いた表情。
そこには、椿に向けるうみの太陽のような笑顔があった。
椿(太陽の…笑顔…)
[一瞬コマを現在に戻す]
うみ(思い出した…)
[回想]
椿と麻子が楽しそうに喋る様子をうみが病室の外から見ている。
うみ(お母さんが楽しそうに喋ってる)※嬉しそう
うみ視点で椿とすれ違い。背景にうみナレ(※現在のうみ)→
うみ(病気のお母さんをこんなに楽しそうにしてくれるこの人はどんな人だろうと思ってた――)
〇[回想終わり]車内
椿「お母さんが大変なときでも、そんな風に笑顔を注いでくれたうみちゃんに、そのときから俺は心を奪われたんだよ」
椿の言葉にうみの頬が紅潮する。
椿がうみの手をぎゅっと握ってうみをまっすぐ見る。
椿「うみちゃん。俺と結婚してください」
うみ「…」※頬を紅潮させながら
椿「うみちゃんがピンチって知ったとき、恩のある麻子さんに報いようと俺は駆けつけた。うみちゃんを養って、戸籍に入れて法的にも守ろうって思った」
うみ、脇に置かれた一問一答集をちら見する。
うみが幼い頃の麻子の回想『何があっても学を付けて将来の幅を広げなさい』
糸花の回想『利用するだけして離婚しちゃえばいいんだよ』
うみ(大学は、4年間)(それだけ、たったそれだけだ)
うみ、ぐっと唾を飲み込み、椿の瞳を見つめる。
うみ(もう、これしかない)
口を開くうみ。
うみ「その求婚、受けてみます」



