◯あやは◯
「どうぞ」
「お邪魔します」
金森先生の実家
ここで金森先生、過ごしてたんだ
すごく綺麗で大きいお家
「いらっしゃい」
お母さんがリビングから出てお出迎えしてくれた
「お茶用意するから部屋で待ってて
準備できたら呼ぶわ」
「おう」
金森先生が階段を登って2階に上がって
私もついて行った
2階もたくさん部屋があって1番手前の部屋に入った
「うわぁ、ここが金森先生の部屋?」
「そう」
医学書だらけ...
ベッドと机と本しかないシンプルな部屋
なんだか先生の色々が知れて楽しい
「すごい勉強してたんだね」
「医者になるには誰でも勉強しないとなれない」
「そうだよね...」
「さっきの話の続きしてもいい?」
金森先生が真剣な顔をしている...
避けていたけどやっぱり向き合わないといけないよな
「...」
「まずは治療を今まで通り俺が担当医として進めるか他の先生にみてもらうかどっちがいい?」
「...みんな怖いから...金森先生がいい」
「わかった、俺もあの日みたいに無理やりは絶対やらない、だから信じて欲しい」
確かにあの日の金森先生は怖かった
けど謝ってくれて今日もいつも通り
もう...怖くない
「...わかった」
「早めに治療を始めたいけど最近の実習はどんな感じ?」
「いま実習なくて国家試験の勉強してるの」
「もう実習ないの?」
「いや、最後4週間のまとめ実習があるけどそれまではない」
「じゃあ毎日どんな感じで過ごしてるの?」
「学校行ってみんなで勉強して夕方帰ってバイトいってる」
「その学校での勉強って病院でもできる?」
...先生の考えがわかる



