「...金森...先生...?」
「ん?」
歩いてる途中やっとあやはの声を聞いた
弱々しい出逢った時のあやはに戻っていた
いやその時より弱々しいかもしれない
威勢のいいあやははいない
「...怒ってないの?」
「なんで?」
「...2ヶ月も...無視してた...のに」
「俺のせいだからな、反省してる
ただ今日からは無視するな」
「...」
車について助手席に乗せた
親父が予約した店をナビして向かった
「俺、何回か家にも行ったんだけど
別のところ泊まってたか?」
「...」
「まぁいいや、楽しい話するか
この2ヶ月なにしてた?」
「...」
「俺は...なんだろ
めちゃいっぱいオペしたな」
「...」
「あと料理もハマって
たまにお弁当作って持って行ったりした」
「...」
「あやは?ちょっと痩せた気がするけど飯食えてるか?」
「...うん」
「そっか、ならよかった」
「...」
「あとでお腹の音聞かせてくれない?」
「...」
「痛みひどくなってんだろ
...俺が嫌なら親父や兄貴たちでもいい
一応みんな医者だから」
「...痛み止め処方してくれるなら」
「一旦、ステロイドで点滴打って炎症おさめてから痛み止めだな」
「...」
「どれくらい痛むの?」
「...」
それ以降はなにを話しかけても俯いたままでなにも話してこなかった
◎



