◯あやは◯
目が覚めたら拘束も点滴も終わって目の前に金森先生がいた
ショックだった
信じて頼って昼、医局に行ったのに
こんなことになると思わなかった
これでも勇気振り絞ったのに
行くんじゃなかった
信じた金森先生に拘束されて鎮静されて点滴を打たれた
“お腹が痛い”
そんなことよりも辛い出来事だった
もう信じない
顔も見たくない
睨んで部屋を出て家に帰った
帰ってすぐ学校に電話して実習先の病院を変えてもらうことにした
理由は時病のかかりつけ医が変わったと嘘をついて
そこから近い病院にしてもらうようにお願いしたら明日から実習先を変えてもらえた
帰宅後、金森先生から電話もメッセージも来てたけど出たくもないし見たくもない
裏切ったんだから私はもう信じない
電話は着信拒否をしてメッセージは通知オフにして既読もつけずそのまま消した
それから1週間、違う病院で実習をこなし終了
一旦は国家試験の勉強にシフトする時期に入る
それから2ヶ月、病気を忘れたかのように勉強とバイトを頑張っていた
勉強はほぼ学校に閉じこもって友達とやり
帰ってバイトの繰り返し
家には寝に帰ってるようなものでほぼ学校かバイト先にいた



