◎恭介◎
あまりの暴れように拘束して鎮静をいれた
これでステロイドも最後までいれれる
お腹の痛みもましになると思う
俺も忙しくて余裕なくしてしまった
少し八つ当たりのようになってしまって静かになったあやはをみて後悔した
ちゃんと昼間はヘルプしてきた
今までのあやはだとありえない
考えられない
起きたら褒めよう
拘束を解いて終わった点滴を抜いて起きるのを待った
2時間ほどで目が覚めた
「おはよう、お腹の調子はどう?」
「...」
拘束がないことを確かめて身体を起こした
「もう実習終わる時間だから明日からいけ
今日は出席になってるから気にするな」
「...」
完全に無視されてる
「あやは、ごめん」
「...」
なにも言わずに俺を睨んで
そしてその後すごく悲しい顔をして部屋を出た
初めてみたあやはの顔で追いかけることができなかった
◎



