弱さを知る強さ


◯あやは◯

《おはよう
昨日は連絡くれてたのに返せなくて悪かった
体調は大丈夫か?
渡してる薬はしっかり飲んでご飯食えよ》

朝起きたら金森先生からメッセージがきてた

薬も忘れず持って
実習の準備をして家を出た

母性実習を木曜日、金曜日とこなし
今日は金森先生のところに行かないといけない

18:00
《実習終わりました
いまから向かいます》

金森先生に連絡を入れて向かった

そして来週からまた先生の病院で実習
本当に嫌だ
絶対隠し通さなければいけない

病院に着いたけど忙しいのか
先生から連絡がなかった

「すみません
神田というものなんですが消化器の金森先生はいらっしゃいますか」

もう外来は終わっていて救急窓口の警備員さんに聞いた

「少しお待ちください」

「はい」

どこかに電話して問い合わせてくれたみたい

「いま病棟におられるみたいで...手が離せないようです」

「わかりました。帰ります」

「いえ、それが待つように先生から伝言が...」

「また後日伺うので大丈夫です」

「こちら先生と繋がっていますのでお話してください」

電話の子機を渡された

『お疲れ様』

「忙しいそうだし今日は帰る」

『記録して待ってろ』

「今日はいいよ」

『いいかどうかはあやはじゃなくて俺が決める
いつもの部屋空いてるからそこにいて』

「1人で診察室いるのは怖い」

『ははっ何が怖いんだよ
怖くねぇよ』

「...」

『じゃカフェにいろ、あとでいくから』

「...わかった」

『じゃあな』

急いで電話を切られた

「ありがとうございます。」

警備員に電話を返して院内にあるカフェにきた

大きい病院なだけあって立派なカフェやコンビニがある

カフェに行ってココアを頼み2人かけのテーブル席に座って勉強をして待つことにした

実習の記録は患者さんの個人情報にもなるから家以外のところでしてはいけない約束
やりたいところだが...我慢

来年の国家試験の勉強を始めた