◯あやは◯

「...やは...やは...」

「ん？」　

「あやは」

起きたら金森先生がいた

「おはよう」

「...おはようございます
今何時？」

「6時」

「...シャワー浴びて早くいかなきゃ」

「ここの2階、風呂もあるから使え」

「いいの？」

「おう」

「ありがとう」

処置室を出て2階に上がりシャワー浴びさせてもらった
風呂場を出ると新しい下着とワイシャツと靴下が用意されてた
実習の行き帰りはスーツ
これだけ揃ってたらもうそのまま行ける
メイク道具も少しは持っているからそれでなんとか賄える

「ねぇ着替えありがとう」

お風呂を出て2階のテーブルで待ってた金森先生にお礼を言った

「うん」

メイクをして実習の準備をしてもう出れる

「...金森先生
色々ありがとう」

「まだ少し時間あるだろ、朝飯くっていけ」

「...」

「おにぎり買ってきたから食え」

「...昨日点滴してないしお腹痛くなる」

「昨日、点滴できたぞ」

「え？」

「あれからぐっすりのあやはに俺、点滴いれた」

「嘘でしょ」

「本当」

「えっ本当？」

「だから今日、気にせず実習行ってこい」

「私眠剤なしで点滴できたの？」

「おう」

嬉しい嬉しい嬉しい
少し進歩したみたい

金森先生のおかげだ！

「ありがとーーー」

ギュ

「あっ」

無意識に金森先生にハグしていた

「ごめんなさい」

「よかったな、これで眠剤なく点滴できることがわかったからここである程度処置できる」

「うん！」

「でもあまり無理するな
飯も食えるだけ頑張って食え」

「はいはい、じゃ行ってくる」

「気をつけて」

おにぎりを頬張りクリニックを出た

◯