◯あやは◯

「んん」

目を開けたら夜になっていた
検査は無事に終わった?

金森先生もいないし何が何だかわからない

...プルルル

『起きた?』

金森先生に電話をかけたらすぐに出てくれた

「検査終わったの?」

『うん、よく頑張った
いまから病院戻るからもうちょっと待ってて』

「...わかった」

金森先生が電話越しでもテンション高いのがわかる

結果も気になるし早く戻ってきて

...ガラララ

15分ほどウトウトしながら待ったら金森先生が戻ってきた

「お疲れ様、よく頑張った」

頭を撫でてくれた
ドキッとした
初めて男性に頭を撫でられた

「結果どうだった?」

「まぁ俺が思ってた通りの病気で進行も思ってた通りだった
これから治療が円滑に進めそう
ありがとう」

「...」

「まぁこれでも食べて
俺も一緒に食おう」

金森先生が持ってた袋の中からプリンが2つ出てきた

「美味しそう」

「これ駅前のケーキ屋さんのプリン
ばりうまいから食べてみ」

「...ありがとう」

2人でプリンを食べながらたくさん話をした
今までは病気の話がメインだったけどプライベートの話もした

こないだ行った時に対応してくれたのが金森先生のお父さんとお母さんってことも知ってよくよく思い出すと似てた気がする

金森先生、私のせいで全然仕事に集中できないんだろうな
さっきナースステーションで看護師が私のこと金森先生のお荷物って言っていた
確かにそうだと思う
この時間、就業時間外なら私いなければ家に帰れてるのに私になんか付き合って

でも明日でこれは終わり
検査もしたし予定通り退院できる
退院したら金森先生に迷惑かけないように生きよう

あっという間に消灯時間になった

「そろそろ寝ろ、今日疲れただろ」

「うん、おやすみ」

歯磨きをして顔を洗って眠りについた