待合室みるとしんどそうに座っている
呼吸も肩でしていて脱水が心配

「大丈夫ですか?」

待合室にいてたさっきの患者さんに声をかけた

「...はい大丈夫です。」

「ちょっと心配なので血液検査しましょう」

「いや、本当に大丈夫なので」

「顔色悪いし脱水になってるかもしれないので。」

「帰ります。薬のんだら治ると思うので」

なかなか許可してくれない

「どうした?」

最後の診察を終えた親父も俺らの声を聞いてか
待合室に出てきた

「インフルみなしで診断書かくことにしたんだけど
風邪症状以外にも腹痛があって顔色も悪いし呼吸もしんどそうだし血液検査して必要があれば点滴して帰った方が良さそうだなと思ってさ」

「そうか...」

「いや、大丈夫です。」

「俺、診断書かくの少し時間かかるからさ
その間、少しだけ点滴した方が」

「だから大丈夫なんではやく処方箋と診断書ください。」

親父と顔を見合って少し考えたが
本人が頑固で動きそうにない

「わかりました。
今以上に熱上がったり腹痛がひどくなったらどこでもいいので受診するか最悪は救急車呼んでください。
そしてインフルが治ったら必ずお腹見てもらいに消化器専門の病院行ってください。」

「はい」

診察室に戻り診断書と処方箋を出した

心配で後を追ったが会計を済ませてすぐに病院を出たみたいで見当たらなかった

名前は神田あやは 19歳

悪くならないうちに治療してほしい