◎恭介◎
次の日は俺も久しぶりの休みだった
昼までゆっくりしてたが
なんだか神田 あやはのことが頭から離れなくて
勉強したくてもできない
疑ってるわけじゃないが
家でゆっくりできているのか、発作起きてないから心配で嫌がられるの覚悟で家を訪ねた
マンションの部屋番号はカルテを見た時に覚えていた
普通の患者ならここまで個人情報を記憶しないし
気にもならないが神田あやははやけにきになる
なんか不思議な感情だった
...ピンポーン
「はい」
インターフォン越しに元気そうな声が聞けて安心した
「金森です」
「なに?ちゃんと休んでるか確かめにきたの?」
「いや、体調大丈夫か気になって。」
「嘘だ、疑ってたんでしょ、正直にいいなよ」
「別に疑ってない、飯でも行かない?
俺も今日休みなんだ」
「いい、明日から実習だからゆっくりしたい」
「そうだよな...わかった、また明日な」
感情移入しすぎた
飯を誘ったのも下心は全くなく
本人のことをもっと知りたかった
そしてあわよくば検査や治療のことも相談したかった
...ガチャ
諦めて家に帰ろうとしたところで
扉が開いて本人が出てきた
「せっかくきたなら中入ってよ、実習の記録を手伝って」
「それは自分でやれ」
「じゃご飯作って」
1人暮らしの女の子の家に入るのはなんだか気が引けたがご飯を作ってすぐ帰る、そう決めて入った
「お邪魔します」
中はめちゃめちゃ綺麗に整頓されてて机の上には看護の教科書や記録の用紙が広げられていた
「実習中は休めないな」
「記録が忙しいの」
「飯、何食べたいの?」
「なんでもいい」
それだけ言ってまた机に向かった
「冷蔵庫あけていいのか?」
「好きにして」
冷蔵庫を開けると冷蔵庫もすごく整頓されていた
野菜が豊富にあったからそれを使って簡単に味付けして鍋にした
30分くらいでできた
「できたけど...まだ食わない?」
「まだ記録終わらないから先食べてていいよ」
声をかけても見向きもせず
答えた
「いやお前のために作ったのに俺が食うのは違うだろ」
「じゃ手伝って」
やっとこっち向いて今までないくらいの
満面の笑みを浮かべてきた
可愛い、、、
なんか胸がギュンとなった
初めて笑顔をみた
今まではわがままを言っていたり
睨まれたり泣いていたり
苦しんでいたり無視されたりで
いい表情ではなかった
この笑顔守りたい
「なぁ...やっぱり本格的に治療受けない?」
そう思った瞬間、口走っていた
「...」
「あっごめん」
「少し考えさせてって言った」
「そうだな、、、
記録、何がわからないの?」
記録を手伝って早く飯食わせて休ませないと
明日の実習でまた腹痛起こされたら困る
「この患者さん、、、
考えられる疾患ってこれだけでいいの?」
「血液検査の結果は?」
「これ」
ノートにびっちり完璧に書かれてある
「血圧も高いし服薬もしてるから、、、
既往歴もしっかり確認しないとな」
「既往歴ない。」
色々、ヒントを出しながら記録の手伝いをしてたら
あっという間に1時間たった
鍋はもう冷たくなっていた
「そろそろ食って休め」
「あと少しで終わる」
次の日は俺も久しぶりの休みだった
昼までゆっくりしてたが
なんだか神田 あやはのことが頭から離れなくて
勉強したくてもできない
疑ってるわけじゃないが
家でゆっくりできているのか、発作起きてないから心配で嫌がられるの覚悟で家を訪ねた
マンションの部屋番号はカルテを見た時に覚えていた
普通の患者ならここまで個人情報を記憶しないし
気にもならないが神田あやははやけにきになる
なんか不思議な感情だった
...ピンポーン
「はい」
インターフォン越しに元気そうな声が聞けて安心した
「金森です」
「なに?ちゃんと休んでるか確かめにきたの?」
「いや、体調大丈夫か気になって。」
「嘘だ、疑ってたんでしょ、正直にいいなよ」
「別に疑ってない、飯でも行かない?
俺も今日休みなんだ」
「いい、明日から実習だからゆっくりしたい」
「そうだよな...わかった、また明日な」
感情移入しすぎた
飯を誘ったのも下心は全くなく
本人のことをもっと知りたかった
そしてあわよくば検査や治療のことも相談したかった
...ガチャ
諦めて家に帰ろうとしたところで
扉が開いて本人が出てきた
「せっかくきたなら中入ってよ、実習の記録を手伝って」
「それは自分でやれ」
「じゃご飯作って」
1人暮らしの女の子の家に入るのはなんだか気が引けたがご飯を作ってすぐ帰る、そう決めて入った
「お邪魔します」
中はめちゃめちゃ綺麗に整頓されてて机の上には看護の教科書や記録の用紙が広げられていた
「実習中は休めないな」
「記録が忙しいの」
「飯、何食べたいの?」
「なんでもいい」
それだけ言ってまた机に向かった
「冷蔵庫あけていいのか?」
「好きにして」
冷蔵庫を開けると冷蔵庫もすごく整頓されていた
野菜が豊富にあったからそれを使って簡単に味付けして鍋にした
30分くらいでできた
「できたけど...まだ食わない?」
「まだ記録終わらないから先食べてていいよ」
声をかけても見向きもせず
答えた
「いやお前のために作ったのに俺が食うのは違うだろ」
「じゃ手伝って」
やっとこっち向いて今までないくらいの
満面の笑みを浮かべてきた
可愛い、、、
なんか胸がギュンとなった
初めて笑顔をみた
今まではわがままを言っていたり
睨まれたり泣いていたり
苦しんでいたり無視されたりで
いい表情ではなかった
この笑顔守りたい
「なぁ...やっぱり本格的に治療受けない?」
そう思った瞬間、口走っていた
「...」
「あっごめん」
「少し考えさせてって言った」
「そうだな、、、
記録、何がわからないの?」
記録を手伝って早く飯食わせて休ませないと
明日の実習でまた腹痛起こされたら困る
「この患者さん、、、
考えられる疾患ってこれだけでいいの?」
「血液検査の結果は?」
「これ」
ノートにびっちり完璧に書かれてある
「血圧も高いし服薬もしてるから、、、
既往歴もしっかり確認しないとな」
「既往歴ない。」
色々、ヒントを出しながら記録の手伝いをしてたら
あっという間に1時間たった
鍋はもう冷たくなっていた
「そろそろ食って休め」
「あと少しで終わる」



