弱さを知る強さ


学校の先生も気にしてくれたみたいで実習が終わる頃4西病棟に行って先生と話をした

先生にも病状を共有をして
実習や国試にむけた勉強をフォローしてもらいたい旨を伝えた

先生曰く
両親が他界していて頼る人はいないようだ

成人しているし
本人としっかり話せば問題ない

仕事を終えて6時過ぎ退勤をきって
服を着替えて
処置室に迎えに行った

「調子はどう?」

元気そうにスマホを触っていた

「もうなんともない」

「そうか、よかった、帰ろう、送るから」

「...1人で帰れる」

「ちゃんと次から言うこと聞くってさっき言った」

「...」

「帰るぞ」

俺は車を取りに行って職員出入口から乗せた

こないだと同じように家まで送った
車の中でなにも話さず話しかけても反応が悪い

「...ありがとうございます。」

「明日も実習行くのか?」

車から降りようとする神田あやはに声をかけた

「行っていいなら行く」

「ダメって言ったら?」

「明日は休む」

「珍しい、じゃ明日こそ休め」

「わかった、家で寝とく」

「じゃあな、おやすみ」

「...」

そのまま家に帰っていった