◯あやは◯
ご飯もろくに喉が通らない
緊張でドキドキだ
恭介の大丈夫は信じたいけど
やっぱり怖い
夜ご飯は絶食で暇
病院内を少し散歩に出た
勝手に足が一階の隠れ場所に向かっていた
たまきちゃんと私の隠れ場所
でもそこにもうたまきちゃんはこない
一気に寂しさが込み上げてきて
涙が止まらなくなった
明日私ももしかしたら...
そうなったらまたたまきちゃんに会えるかな?
お空では元気に過ごしてるかな...
しばらく涙が止まらなかった
何時間経ったかわからないが
やっぱ誰にもバレずに過ごせるここは最高だ
...プルルル
電話がなった
携帯を見ると恭介からで時間ももう20時を回っていた
「...はい」
『どこいんの?』
「病院」
『病院のどこ?』
「...もうちょっとしたら戻る」
『泣いてんのか?』
えっバレてる
もうとっくに泣きやんだはずなのに
声が変だった?
「...」
『前言ってた秘密基地か?』
「うん」
『わかった、探すのやめる
20:30には戻ってきて』
「...」
急に不安になって明日のオペが怖くなってきた
どうしよう
恭介も本気だからもう後に引けないし
何言ってもうまいこと言いくるめられる
『あやは?
自分で戻ってこれないなら場所言え』
「...」
『..あやは』
...プープープー
電話を切った
今は...恭介の声も聞きたくない
戻らないといけないのは頭では理解できるけど
身体が動かない
それから電話が鳴り続けたけど
結局出ずに過ごした
消灯時間になり秘密基地も少し暗くなった
なおさら心地よい
このままここで寝てしまおう
...プルルル
...プルルル
電話がうるさくて携帯の電源を切って少し身体を休めた
明日の朝には戻る...
それまでに気持ちの整理ができるようにしたい
◯



