...プルルル
「循環器の金森です。4西にいま看護実習生来てると思うんですけど...
はい、はい
そこの神田 あやはさんちょっと腹痛がひどいらしくうずくまってるところ見つけました
私の判断で休ませた方がいいと思って横になってもらいます。今日は戻れそうにないので先生や指導者の看護師にお伝えいただけますか?
すみません、よろしくお願いします」
「...ありがとう」
「4西の看護師長に伝えたから大丈夫だ
とりあえず空いてる部屋のベットに移動したい
動けるか?」
「...ちょっとだけ待って
もう少しで...治るから。」
「おんぶか抱っこか担架どれがいい?」
「...ちょっと待ってって」
「10秒以内に決めろ」
「...あるくから」
呼吸を整えて立って歩き出した
階段をおりて3階からエレベーターに乗った
消化器は7階
処置室が空いていてそこに案内した
「ベッドに横になれ
検査の準備してくるから逃げるなよ」
「...」
エコーを処置室に運んだ
「だいぶ痛みは治ったみたいだな」
「...」
「検査は女性の検査技師にお願いした
いいか?」
「...」
「また無視か?」
「私ほんとうにできない」
「理由は?」
「関係ないでしょ、ほっといて」
「投げやりだな」
「...」
こないだのエコーを少し覗くと指定難病の慢性的な病気の疑いがある
かなり悪化してるしお腹が痛くなるのも理解ができる
少しカルテを見てると眠りについていた
痛みでかなり体力奪われたんだろう
詳しくエコーしたかったが本人の了承を得ないと厳しい
カルテの整理をしながら起きるのを待った
当直あけでやることも終えて
医学書開きながら待った



