◎恭介◎
あやはに検査の話をしようと声をかけたら
明らかに嫌そうな顔をして黙った
2ヶ月前、鎮静かけながらもしっかりできた検査
今回も問題なくできると信じてるけど
少し期間が空いたことで躊躇するのもわかる
「部屋に戻ろう」
部屋に戻ってあやははベッドに座った
「この入院中、前回もやったカメラを上からと下からやって悪くなってないか確認したい
毎日朝と夜、点滴をして炎症を抑えて腹痛が出ないようにコントロールする
食事も大事、病院ででるご飯半分は頑張って食べて
売店やコンビニいってもいいけど食べるものには注意して」
「...」
「勉強も大事だけど入院中くらいは療養を頭に置いといて無理しない、いい?」
「...うん」
「よし、じゃ検査は今日やる
鎮静剤の点滴してからやるからルートとるな」
「...」
「午後からの予定だから午前中はゆっくりして
絶食だから売店行くのはいいけど食べるのは禁止」
「...」
「あやは、この前できたから大丈夫
不安だろうけど絶対できるから」
「...」
...ガラララ
「おはよう!!!」
母さんがすごい勢いでドアを開けた
「あやはちゃん!!!
昨日あのまま入院したって聞いたから心配で
遊びに来た!みんないるよ」
後ろから親父や聡、大和みんなきてる
「来てくれたんですか、ありがとうございます」
聡「日曜日でクリニックも休みだしな」
聡も気だるそうに部屋に入ってドアを閉めた
「俺、検査の準備してくるからあやは頼んだ」
大和「うん!任せて」
大和がベッドに座っているあやはの隣に座った
「椅子あるんだから椅子出せよ」
大和「恭介、嫉妬してる」
「うるせぇ」
とりあえずみんなが来てくれたことであやはを1人にすることなく準備を勧められる
「じゃあな」
あやはの頭を撫でて部屋を出た
◎



