気づいたら病院にいた
誰かが救急車を呼んでくれたんだ

左手に違和感があってみてみると点滴が刺さっていた
自分の体に針が刺さっているそれだけで震えと動悸が止まらない
吐き気もでてきてどうにかなりそう

「大丈夫ですか?先生よびますね」

看護師が目を覚ましたわたしに気づいて医師を呼ぶためにその場を離れた

わたしは急いで点滴を抜いてベッドを降りた

カーテンで区切られていてそっと廊下にでた

「神田さん」

若い男の医師に見つかった...

「ちょっと...点滴抜かないで
止血するからこっちおいで」

出血している腕を見てわたしをベッドに戻した

「なんで点滴ぬいたの?
もっかい入れ直していい?」

「...いやです」

「んー、じゃ先に一通り検査してくれる?」

「いやです」

「意識がなくなって運ばれてきちゃうくらいお腹痛いんだよね?」

「...」

早く帰りたい
その場から去りたい

その一心でその後の検査や治療を一切断った

意識を失ってる間にエコーだけされてたみたいで結果があまりよくなくすぐに詳しく検査が必要だと言われた。
まぁだいたい予想はついていた

でも治療はできない

それから30分ほど横になっていたら聞いたことある声が聞こえた

「元気か?」

「金森先生」

「大丈夫か?」