「ありがとうございました!」
届いているかも分からない言葉を空へと投げる。他のパトロール隊員も、ひとり、またひとりと同じように頭を下げ、声を重ねた。
「ありがとうございました……!」
光に包まれた夜の空気に、希望が灯る。
まさに先生だ。
最後の最後に、明るい未来を見せてくれる。
「あの……、父上」
「なんだ」
「なぜここにいるんでしょうか」
「愚問だな。グラン先生を見送りに来たに決まっているだろう」
「……どうやって来たんでしょうか」
俺の儀式を映像で送っていたはずなんだけどな。
「転移装置で来ただけだ」
「そんなものが学園に?」
「あの二人がいなくなった時、ボトルフェスで見つからなかったボトルの場所を教えてやる者が必要だろう。その時にはプライベートで夜に来ようと思っていた。もっとも、今年はお前がその役目を担ったようだがな」
「……なるほど」
「次回からはお前の仕事だな」
「はい」
ゴホンと学園長が軽く咳払いをした。
目の縁には涙のあとが見える。
「さて、顧問が還った以上、後任を立てねばならんな」
「あ……」
「私が顧問を兼任しよう。といっても、何もできないがな。来年からは新たな顧問を任命する。グランくんの昔からの茶飲み友達だ。今まで通り、好きにやるといい」
顧問には顧問の世界があったんだな。
「はい。ありがとうございます」
きっともう、ペンデュラムは動かない。
その代わりに、他の生徒たちとの距離は近くなった。きっとこれからも何かあればすぐに駆け込んでくるだろう。
いくつもの願いの光が夜空を舞い、昇り続けていく。
――学園生活はまだ続く。
「セイナ・ラミエルくんの来年の籍は用意しておこう」
学園長のその言葉に、胸の中の希望の光が強くなる。
誰もが空を見上げ続けた。
いくつもの願いが、夜空へと瞬く。
――春になれば、きっと会える。
光の中に奇跡を確信して。
届いているかも分からない言葉を空へと投げる。他のパトロール隊員も、ひとり、またひとりと同じように頭を下げ、声を重ねた。
「ありがとうございました……!」
光に包まれた夜の空気に、希望が灯る。
まさに先生だ。
最後の最後に、明るい未来を見せてくれる。
「あの……、父上」
「なんだ」
「なぜここにいるんでしょうか」
「愚問だな。グラン先生を見送りに来たに決まっているだろう」
「……どうやって来たんでしょうか」
俺の儀式を映像で送っていたはずなんだけどな。
「転移装置で来ただけだ」
「そんなものが学園に?」
「あの二人がいなくなった時、ボトルフェスで見つからなかったボトルの場所を教えてやる者が必要だろう。その時にはプライベートで夜に来ようと思っていた。もっとも、今年はお前がその役目を担ったようだがな」
「……なるほど」
「次回からはお前の仕事だな」
「はい」
ゴホンと学園長が軽く咳払いをした。
目の縁には涙のあとが見える。
「さて、顧問が還った以上、後任を立てねばならんな」
「あ……」
「私が顧問を兼任しよう。といっても、何もできないがな。来年からは新たな顧問を任命する。グランくんの昔からの茶飲み友達だ。今まで通り、好きにやるといい」
顧問には顧問の世界があったんだな。
「はい。ありがとうございます」
きっともう、ペンデュラムは動かない。
その代わりに、他の生徒たちとの距離は近くなった。きっとこれからも何かあればすぐに駆け込んでくるだろう。
いくつもの願いの光が夜空を舞い、昇り続けていく。
――学園生活はまだ続く。
「セイナ・ラミエルくんの来年の籍は用意しておこう」
学園長のその言葉に、胸の中の希望の光が強くなる。
誰もが空を見上げ続けた。
いくつもの願いが、夜空へと瞬く。
――春になれば、きっと会える。
光の中に奇跡を確信して。



