「つまり、二人そろってベロが怪獣色になっているわけか。今日は何色なんだ?」
「ひぃほぉひぃ〜」
んべっと出したセリアの舌は緑色に染まっている。怪獣色に染まるのが怪獣キャンディの特徴だ。
またもやリュークが彼女を小突いて。
「ベロを出しながら答えるな、何言ってるのか分かんねーよ」
「うぎゅぎゅっ。皆なら、分かってくれてるはずなのですっ」
違うんだ……。
ゲームと違うんだよ。
胸が苦しくて仕方がない。
暗闇の中に真っ逆さまに落とされた気分だ。
俺は立ち上がって、机をポンと叩いた。
「よし。全員揃ったところで、夏休みに起こった出来事、ラッキースケベ事件について話したいと思う」
「突然あの朝チュンの話を始めるなんて、さすがニコラ王子! どんな話が飛び出すのかドキドキハラハラですっ」
「朝チュンじゃないから!」
ラビッツがすかさず突っ込む。
あの時、リュークたちが朝食を持ってきてくれた。
『おう。朝飯のサンドイッチ置いとくなー』
『ありがとな』
『きゃぁ〜! 素っ裸で何やってるんですかって分かりますよ、朝チュンですよね。もうっ、お勤めご苦労さまです〜!』
『朝チュンお疲れ。じゃーな』
『あ、朝チュンじゃないわよー!!!』
俺たちの記憶の中に彼女が現れた。
それが、書き換えられたあとだと知っているのは……俺とラビッツとトラと、そしてリュークなのだろう。
「あの時、俺はおそらくあの思念品に思考まで影響を受けていた。ドロドロしているから、脱ぎたいなと。早く脱がなければと思ったんだ」
「にゃーに両想いの相手がいなくてよかったにゃん。危うく素っ裸になるとこだったにゃん」
「ちゃんと穿いてたわよ!」
猫なんだから素っ裸でもいいだろうと言いたいところだが……話を進めよう。
「これから俺たちは、違和感を持つことが多いはずだ。自分自身やこれまでの過去を疑ってしまうことがあるかもしれない。それは、あの思念品以上に力を持つ何かのせいなのかもしれないし、その正体を突き止めたくなってしまうかもしれない」
大きく息を吸い込む。
彼女が現れたら言おうと思っていた。ゲームにはなかったけど、こう言うんだと決めていた。
「仮定の話ばかりで、しかも今は意味が分からないと思うが……頼む。違和感を無視してほしい。あの部屋を作り出したように、楽しい時間で時を満たしてほしいんだ」
誰もが普通に受け入れている。
でも……ここにいる誰もが、実は違和感を持っている。現在進行系で、違和感を……持っているんだ。
それを知っている俺だから、頼める。
「ありがとう」
セイナが静かに微笑んだ。
「ひぃほぉひぃ〜」
んべっと出したセリアの舌は緑色に染まっている。怪獣色に染まるのが怪獣キャンディの特徴だ。
またもやリュークが彼女を小突いて。
「ベロを出しながら答えるな、何言ってるのか分かんねーよ」
「うぎゅぎゅっ。皆なら、分かってくれてるはずなのですっ」
違うんだ……。
ゲームと違うんだよ。
胸が苦しくて仕方がない。
暗闇の中に真っ逆さまに落とされた気分だ。
俺は立ち上がって、机をポンと叩いた。
「よし。全員揃ったところで、夏休みに起こった出来事、ラッキースケベ事件について話したいと思う」
「突然あの朝チュンの話を始めるなんて、さすがニコラ王子! どんな話が飛び出すのかドキドキハラハラですっ」
「朝チュンじゃないから!」
ラビッツがすかさず突っ込む。
あの時、リュークたちが朝食を持ってきてくれた。
『おう。朝飯のサンドイッチ置いとくなー』
『ありがとな』
『きゃぁ〜! 素っ裸で何やってるんですかって分かりますよ、朝チュンですよね。もうっ、お勤めご苦労さまです〜!』
『朝チュンお疲れ。じゃーな』
『あ、朝チュンじゃないわよー!!!』
俺たちの記憶の中に彼女が現れた。
それが、書き換えられたあとだと知っているのは……俺とラビッツとトラと、そしてリュークなのだろう。
「あの時、俺はおそらくあの思念品に思考まで影響を受けていた。ドロドロしているから、脱ぎたいなと。早く脱がなければと思ったんだ」
「にゃーに両想いの相手がいなくてよかったにゃん。危うく素っ裸になるとこだったにゃん」
「ちゃんと穿いてたわよ!」
猫なんだから素っ裸でもいいだろうと言いたいところだが……話を進めよう。
「これから俺たちは、違和感を持つことが多いはずだ。自分自身やこれまでの過去を疑ってしまうことがあるかもしれない。それは、あの思念品以上に力を持つ何かのせいなのかもしれないし、その正体を突き止めたくなってしまうかもしれない」
大きく息を吸い込む。
彼女が現れたら言おうと思っていた。ゲームにはなかったけど、こう言うんだと決めていた。
「仮定の話ばかりで、しかも今は意味が分からないと思うが……頼む。違和感を無視してほしい。あの部屋を作り出したように、楽しい時間で時を満たしてほしいんだ」
誰もが普通に受け入れている。
でも……ここにいる誰もが、実は違和感を持っている。現在進行系で、違和感を……持っているんだ。
それを知っている俺だから、頼める。
「ありがとう」
セイナが静かに微笑んだ。



